~独り~

そこはかとなく、とりあえず、独白体のストーリーもどき

女性差別

 こんなのって、ありますでしょうか?

 何かにつけて声高に『女性差別だ!』などと仰る、某とかいう女史なぞ、同じ女として恥ずかしゅうございます。参政権もありますし、雇用の機会も均等ですし、そりゃあ、不向きな仕事も御座いますけど、人として、平等な権利を有しているではありませんか。それでもやはり、女性は差別されているのです。

 女性というものは『産む性』である事は変えられませぬから、『産む事』を求められるのは致し方ありませぬ。ですが、『産まない』という選択をする事もその方の自由ですから、それを非難するのは解せませぬ。『産む事が出来る』タイムリミットも御座います、ギリギリまで『産みたい』と様々な努力をなさる方を非難するのも解せませぬ。更には『男の子を産んでいない』と罵詈雑言を浴びせるのも解せませぬ。それが殿方ならまだしも、同じ女性が冷笑・非難・攻撃・誹謗中傷なさるのですから、一向に解せませぬ。

 それよりも、お気付きになっていらっしゃるのかしら?

 今、違う意味で、女性は酷く差別されているという事を。

 女性専用車両、何ですかあれは、優遇されているのではないのですよ?

 はしたない格好をして電車に乗り、迷惑防止条例違反・強制わいせつを助長しているから、隔離されているだけなんです、それを当たり前の様に受け入れて、恥ずかしくはないのかしら?

 中には女学生を狙っている悪質な輩も居りますが、それは見て見ぬ振りをするのが悪う御座います。現行犯逮捕は、令状がなくても、一般市民でも出来るって、ご存知ではないのかしら?

 更にはレディース・デイとか云う割引制度。

 女性だからと、幾らか割引したり、時には子供の料金と同じだったり、成人の一般女性が見下されているって事、ちょっとお考えになれば、解る事でしょう、お気付きにならないのかしら?

 こんなに非道い事って、ありますでしょうか?

 いえ、女性はしたたかで図太いもので御座いますから、これくらいでは物足りないわ! と仰るのでしょう。

 ああ、この時代に、自ら差別を望むとは。

 こんなのって、ありますでしょうか?